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小さな生き物を観察してみよう!

10月24日 実習体験 【東京純心女子中学校 2年生】

授業概要

目に見えないほど小さな微生物はどのような世界に暮らしているのでしょうか。今回の体験実習では、一人一台の顕微鏡を使用して実際に微生物を観察し、スケッチしながら名前や特徴を調べました。実習の前半では、ミジンコをテーマに観察と授業を行いました。その後、東京薬科大学植物園で班ごとに溜池の水をサンプリングするフィールドワークを実施しました。後半では、採取した溜池の水を顕微鏡で観察し、さまざまな微生物を見つけました。最後に班の代表者が見つけた微生物の名前や特徴を発表しました。

     

 

参加者の様子

参加者の中学生は肉眼では見ることができない小さな生き物に興味津々の様子でした。植物園では溜池でサンプルを採取する他に、大学生活や科学に関する会話を楽しみながら植物園内を散策しました。また、植物園で採取したサンプルを観察する場面では、一人一人見える微生物が違うため、微生物が綺麗に見えたり珍しい微生物を見つけたりすると、みんなで見せ合うこともありました。実習後半では顕微鏡の操作にも慣れ、いろいろな微生物を見比べながら細部までスケッチし、気づいたことをたくさんメモしていました。           

企画・準備にあたって  

今回の体験実習は、中学生が実際に見たり触れたりすることで微生物や科学に興味を持ってもらえるような内容を考えました。例えばミジンコについての授業では、単為生殖と有性生殖についてイラストや図を使いながら説明し、言葉だけではなく目で見てわかるような工夫をしました。またミジンコに関する3択クイズを用意したりするなど、積極的に参加できる授業作りを心がけました。

 

感想

微生物は肉眼で見えないほど小さく、普段存在を意識することはあまりないかもしれません。しかし一度顕微鏡で観察してみると、微生物たちは見た目も動きもそれぞれ個性的です。私は体験実習を企画、準備する中で、微生物の美しさや、巧みな生存戦略に驚きました。自分が感じた感動を参加者と共有できた瞬間は、学生SC活動の中で一番楽しい時間です。

中学生はまだ理系や文系を決めていない人が多いと思うので、科学に興味を持つきっかけを作ることができたら嬉しいです。

 

生命科学部 生命医科学科  鈴木麻心