24.07.25

肝臓の線維化マクロファージが作られる機序を解明~代謝障害関連脂肪肝炎の新規治療法の開発に期待~

【概要】東京薬科大学生命科学部 免疫制御学研究室 岩田彩花 (大学院博士課程3年)、浅野謙一准教授 (現 横浜市立大学教授)、田中正人教授らは、代謝障害関連脂肪肝炎 (MASH)誘導時に、肝臓に浸潤する単球から線維化マクロファージへの分化にEgr2が重要な役割を担い、肝線維化の増悪に関与することを明らかにしました。さらに、MASHの肝臓に蓄積した長鎖飽和脂肪酸 (主として動物性脂肪)が、単球やマクロファージにおけるEgr2発現を亢進し、線維化マクロファージへの分化を誘導することを明らかにしました。一方で、不飽和脂肪酸 (植物性油に豊富)の一種であるオレイン酸の経口投与が、線維化マクロファージを減少させる効果があることを見出しました。この研究によって、線維化マクロファージの産生機序の一端が明らかになり、Egr2や線維化マクロファージを標的としたMASHの新規治療法開発への道が開かれました。詳しくは東京薬科大学ホームページをご覧ください。

https://www.toyaku.ac.jp/lifescience/newstopics/2024/0724_6391.html

 

  • Home
  • ニュース
  • 肝臓の線維化マクロファージが作られる機序を解明~代謝障害関連脂肪肝炎の新規治療法の開発に期待~