24.12.09

ヒトiPS 細胞間での染色体導入を実現~ヒトiPS 細胞を用いた疾患機序解明や再生医療研究への応用を期待

東京薬科大学・生命科学部応用生命科学科生物工学研究室・宇野愛海助教および鳥取大学・医学部・生命科学科・染色体医工学講座/染色体工学研究センターの香月康宏教授らの研究グループは、ヒト人工多能性幹細胞(hiPS細胞)から異なるhiPS細胞への微小核細胞融合法(Microcell-mediated chromosome transfer: MMCT法)注1を用いた新たな染色体導入法の開発に成功しました。

本研究により、hiPS細胞から異なるhiPS細胞へ直接染色体を導入できる新規のMMCT法が確立され、迅速な染色体異数性疾患モデルヒトiPS細胞の作出が可能となりました。さらに、本研究グループが世界に先駆けて開発した遺伝子導入プラットフォームであるヒト人工染色体(HAC)をhiPS細胞内で構築できれば、細胞製剤等の元となるhiPS細胞へ導入できるため、異種動物細胞を利用しない再生医療や遺伝子・細胞移植治療の開発にも役立つと期待されます。本研究成果は「Molecular Therapy-Nucleic Acids」2024年11月4日(オンライン版)に掲載されました。

詳しくは東京薬科大学ホームページをご覧ください。

ヒトiPS 細胞間での染色体導入を実現~ヒトiPS 細胞を用いた疾患機序解明や再生医療研究への応用を期待|プレスリリース

https://www.toyaku.ac.jp/lifescience/newstopics/2024/1206_6551.html

Microcell-mediated chromosome transfer between non-identical human iPSCs

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2162253124002695?via%3Dihub

 

 

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