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太古の地球で植物プランクトンから石灰岩が作られました!

藤原祥子

今から1億年前の地球は中生代白亜紀(7000万年~1億5000万年前)と呼ばれています。
そのころの地球は現在よりはるかに暖かく、陸、空、そして海まで恐竜が支配していました。

一方、海洋では多くの植物プランクトンが 盛んに光合成をしていたと思われます。
その中で、円石藻別ウィンドウで開きますという、細胞一個からなるプランクトンも大発生しました。
円石藻の細胞表面は石灰質※1の鱗片(小さなうろこのこと、円石とよばれます)で覆われています。
円石藻が海底に沈み、堆積して円石が残り、白亜(石灰岩)の地層を形成したのです。

「白亜紀」と いう名はこの地層に由来します。
この地層が見られる場所として有名なのは、イギリスのドーバー海峡に面した数キロに及ぶ美しい白亜の岸壁です。
直径 10 μm※2あまりの小さな円石藻が溜まって化石となり石灰岩の地層となったのです。

今の地球でも、北大西洋に分布するEmiliania huxleyiという種は、その種だけで年間1億トン以上ものCO2を炭酸カルシウムとして沈着していると見積もられています。
黒板に書くチョークという言葉はこの白亜に由来したものです。

 

※1
炭酸カルシウム(CaCO3
※2
1 μmは千分の1 mm
投稿日:2022年03月17日