今から約1億年前の中生代白亜紀(7000万年~1億5000万年前)に円石藻が大発生して石灰岩の地層が作られたことは前に書きましたが、円石藻から石油が作られたこともわかってきました。
石油の起源は何かという問題は、長い間謎でした。
どうやら時代ごとにさまざまな生物が石油の起源となっていたようです。
たとえば中東のような中生代の石油は円石藻由来のものが多 く、サハリンやカリフォルニア、秋田、新潟など新生代に作られた石油は主に珪藻(ケイソウ)の仲間由来のものが多いと考えられています。
円石藻の細胞は石灰(炭酸カルシウム)のりん片(小さなうろこ)で、珪藻の細胞はケイ酸質の殻で覆われています。
走査型電子顕微鏡で観察すると、ともにとても美しい植物プランクトンです。まさに自然の芸術と言えましょう。
投稿日:2022年03月17日